ようこそ KMC学習所のホームページへ 令和3年4月3日更新

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 令和元年末に世界のコロナ危機が始まった。我が国でも、令和2年の始めに感染の拡大が発生し、第一波の波を経験した。当初の日本の波は、欧米で発生した波に比べて感染者数も少なく、国民の多くが、比較的簡単に収まるであろうと安堵していた。しかし、政府の対応の拙さも影響して、夏頃から年末にかけて、第二波、第三波が発生して、医療部門が対応に苦慮した。

 令和3年になっても、感染拡大が続き、2月に2回目の緊急事態宣言を発出して、やや減少傾向が見られるようになってきたが、下げ止まり状態が続き、余談を許さない状態が続いている。3月初めに、緊急事態宣言を2週間延長したが、3月21日に中断した。沈静化したために中断したのではない。現在は、増加傾向であり、第4波を警戒する状態である。しかし、聖火はスタートしてしまった。

 オリンピックの開催を支持率向上に活用したい菅政権は、「オリンピック開催ありき」を前提に、必死に開催に向かって進んでいる。オリンピック開催の直前に第4波の感染症が押し寄せ社会は混乱に陥る可能性が大きい。オリンピック史上最悪の事態になる可能性が近づいている。政権維持を図りたい政府は形振りも構わず、戦略がない感染対策を場当たり的に繰り返している。庶民は、自ら生命を守らねばならない事態になるであろう。

 オリンピック開催によって、感染拡大が悪化し、第4波、第5波の波に遭遇する危険性があり、経済的にも困窮する事態が生じる可能性が大きくなってきた。政府や自治体の対策はそれほど効果的でなく、現在の状態ではコロナウイルスにコントロールされている。政府を信用していると殺されることもあり得る。さらに、コロナ危機により、社会的な多くの問題が露わになり、サプライチェーンの問題まで発展する危険性を感じる。自立する能力を失いかけている現政府では先進国としての日本の存在が危惧される状態になるであろう。

 

 昨年来、コロナ危機に遭遇して、我が国が抱える多くの社会問題が赤裸々になってきた。昭和の末期から、平成の30年の間に、心配していたことであるが、日本の社会は質的に劣化した。社会が劣化したことは、日本の国民が劣化したことになる。最も大きく劣化したのは、政治的な劣化である。民主主義的考え方の劣化が甚だしく、必要以上に権力を行使する傾向が強くなった。欧米の先進国と比較しても、その傾向が種々の面で顕著に現れている。5ヶ月後に迫ったオリンピック開催に関しても、開催国に相応しい国かどうか疑問に感じるようになってきた。

 オリンピック開催の有無を別にしても、社会が抱えるこれらの諸問題を無視することはできない。日本社会の根底に関わる問題であるからだ。科学技術力の低下や経済成長力の後退、国民の生活水準の劣化、社会の仕組みの弱体化、政治体制の陳腐化、デジタル化の遅れなど、先進国としての遅れが顕著になってきている。今後、これらの諸問題に対して、社会構造の体質改革を推進する課題として捉え、検討しなければならない。

 KMC学習所では、これらの問題に関連する話題を取り上げ、科学技術的な観点や情報技術的な立場から分析し、日本社会の構造的体質問題、経済成長と日本の産業構造の問題、デジタル化社会に関連する問題、デジタル教育に関する問題などについて諸見解に触れてみたい。